ブロガー界隈でWordPressのテーマと言えば名前を聞かないことがないくらい有名な「SWELL」ですが、実際に私が利用してみて感じたメリット・デメリットを含めて紹介できればと思います。
オジー
- WordPress歴8年
- 副業でデザイン/開発を受託→法人化
- WordPressで会社HPをオリジナルテーマで作成
- フロントエンドのコードも書きます
SWELLとは
WordPressテーマ「SWELL」は、WordPressのサイトを簡単に作成できるテーマです。レスポンシブデザインに対応しており、モバイル端末からのアクセスにも最適化されています。カスタマイズ性の高いオプションを搭載しており、サイトのデザインを自由に変更できます。また、SEO対策も行えるようになっているため、サイトのランキングを上げることが可能です。
販売元 | 株式会社LOOS |
開発者 | 山﨑 諒さん(株式会社LOOSの代表取締役) |
開発者のTwitterアカウント | @ddryo_loos |
公式サイト | swell-theme.com |
料金 | ¥17,600(税込)※2022年12月時点 |
ライセンス | 100%GPL(複数サイト利用可) |
開発者の了さん(山﨑 諒さん)はSWELL以外にも、WordPressテーマ「Arkhe」、プラグイン「SEO SIMPLE PACK」、「Highlighting Code Block」等も開発されています。
また、楽天・Amazonアフィリエイトをしている方は知っているであろう「Pochipp」にも共同開発という形で関わられている方です。
ちなみにTwitterの方も頻繁にSWELL等の開発物に関して投稿しており、すでに1万人のフォロワーがいらっしゃいます。
SWELLを利用しようと思った経緯
まず私がSWELLを利用しようと思った経緯からお話していきたいと思います。「そんなのどうでも良い早くメリット・デメリット知りたい!」という方はこのブロックは飛ばしていただいて結構です。
自分でテーマ開発もできる私がSWELLにした理由
かれこれWordPressを初めて触ってから8年ほど経っているのですが、クライアントの会社HP等をデザイン・実装(オリジナルテーマ)したりできるスキルは持っています。
そんななか有料テーマ、その中でもSWELLにしようと思ったのは2つの理由があります。
テーマ開発は大変
自分でスクラッチ(0から)WordPressテーマ開発をしたことがある人はわかると思いますが、デザインして、実装して、テストしてということをやるとまとまった時間が必要です。
仮に時給単価が4,000円だとすると、どんだけ省略してもある程度の品質を担保するには30hはかかります。そうすると12万ほどですよね?
世にある有料WordPressテーマを全て知っているわけではないですが、だいたい高いのでも1~3万とかのレンジに入ってくるものがほとんどです。そう考えた際に明らかに自分でデザイン・開発すること非効率だと考えました。
また、WordPressおよびプラグインは日々アップデートがなされていき、それに対応していくのにも追加で工数が掛かってきます。そうするとさらに費用対効果が悪くなるのは目に見えているので、有料テーマを選択するのに迷いはありませんでした。
ブログ・メディアの本質はコンテンツ
その中でなぜSWELLなのかというと、デザイン・SEO・記事投稿のしやすさの3点で比べたときに他有料テーマよりも優れていたと感じたからです。詳細についてはメリット・デメリットの部分にて記載しています。
長年Web関係の仕事をする上で、ブログやメディアというのはデザインももちろん重要なのですが、コンテンツが一番重要だと思っています。ある程度のクオリティのデザインであれば、あとはコンテンツ勝負な世界になってきているのが現状です。
そう考えたときに、
- デザインはある程度クオリティ
- コンテンツの肝であるサイト構造・キーワード設計に時間が使える
- 記事入稿に時間がかからず、わかりやすい見た目にできる
- ユーザーに届きやすくするためのSEO対策がなされている
みたいな観点でテーマ選びをしていきました。
上記の点を踏まえたときに「SWELL」が一番良かったので利用することに決めました。
3ヶ月使ってみて感じたメリット
実際にそうして利用を始めた「SWELL」ですが、私が3ヶ月(2022/9〜)利用して感じているメリットについて紹介したいと思います。
記事が書きやすい
まず一つ目ですが、テーマ選定の基準でもあった記事の書きやすさがあります。AFINGERという有料テーマもクライアント案件で利用していますが、断然SWELLの方が書きやすいです。(他ライターさんからも同様の意見をいただいています)
その理由として「ブロックエディター」というWordPress5.5以降から導入されたものに対応している、かつコンテンツ作成するためのテーブルやふきだし、よくある質問等がデフォルトで用意されていて設定が簡単なのが大きいポイントですね。
SEO対策ばっちり
こちらもテーマ選定の基準の一つであったSEO対策ですが、ばっちりです。他テーマでもプラグインを色々組み合わせて同じ仕様は実現できると思いますが、SWELLではそれがデフォルトで備わっていて、テーマとプラグイン間の不具合も気にしなくて良いというのはかなり良いポイントですよね。
詳細については下記記事で記載していますので、ご覧いただければと思います。
アップデートが早い&高頻度
冒頭でテーマ開発の大変さにWordPressのアップデートについていく点を挙げましたが、SWELLはかなり早く対応されています。開発者了さんのTwitterでもWordPressアップデートがあるたびに、その仕様についてリサーチしすぐに修正版をリリースするというのが見て取れます。
アップデートがなくなったテーマは、不具合や最新機能が使えない等の問題をかかえるのですがそれがないことでストレスなくブログ・メディア運用を行えます。
痒い所に手が届く
複数のテーマを使った&カスタマイズしたことがある人はわかると思いますが、「こういう感じに変更したい」と思ったときにテーマ側に設定項目がなく自分でコード書くみたいなことってありませんか?
SWELLではそれが全然なくて、例えば画像の角丸(border-radius)つけたいなーと思ったらその設定項目が用意されていたりと、かなり細かいユーザーの要望を満たしたテーマになっているなと日々感じています。
デフォルトの機能が豊富&クオリティが高い
細かい設定項目はもちろんのこと、コンテンツを作る、特に記事を作る上で大事な表のデザインや、よくある質問、ふきだし、CTAボタン、ABテストとかものすごい用意されていますね。機能詳細については後述しますが、細かいところ・大きいところすべてに手が届いているテーマだと言えます。
公式ドキュメント&フォーラムがある
「何か不明なことがあったら聞ける」というのは、WordPressのテーマに限らずかなり大事なポイントになってきます。その点SWELLは公式ドキュメントに各機能の使い方等が載っており、かつフォーラムで質問もできたりと手厚いサポート体制が整っています。
これがないとどうなるかというと、「誰にも聞けないのでググって解決!」「断片的な情報が散らばっているのを探して、組み合わせて解決!」みたいな形になります。
多くのブロガーが使っている
この点はメリットでもあり、デメリットでもあるかなと思いますがブログ界隈ではSWELLはかなり使われている印象です。なので使い方の記事が豊富にありカスタマイズをする際のハードルがかなり低いです。
他でも使いまわせる
自分のブログ一つだけ!ということであれば、この点は全然関係ないのですが複数メディアを運営する人からしたらこの点はかなり嬉しいのではないかと思います。
まず設定になれているので、構築までスピードアップできるのと、複数使えば使うほどテーマ料金を按分できるので費用回収もしやすくなります。
またライターを雇って運用している方は、使い方マニュアルが使いまわせたりと願ったり叶ったりなポイントです。
3ヶ月使ってみて感じたデメリット
価格はちょっと高め
これは私自身というよりかはよく意見として目にするのでデメリットとして挙げています。私としては自分の単価で稼働するよりもかなり安く済むのでむしろ安いなと思っています。(その分浮いた時間でお金稼げば良いので)
ただそうでない人にとっては、¥17,600(税込)をポンと結果が出るのかわからないものに払うのは気がひけるのも理解できます。ちょっと趣味レベルでやるという方は無料テーマで一度やってみて、軌道に乗ったらSWELLに乗り換えるみたいな形の方が良いかなと思います。
決済はクレカのみ
とくにクレカ持っている方は気にする項目ではありませんが、決済方法が大いに越したことはありません。
クレカ(VISA / Master / AMEX / JCB)が利用可能です。
似たようなデザインになりがち
メリット部分で多くのブロガーが使っていると記載しましたが、みんなSWELL使うとある程度同じ見た目になりがちです。これをデメリットとするかは人によると思いますが、「人と被るのは嫌だ!」みたいな人にはデメリットになるポイントですね。
カスタマイズに時間使いがち
「見た目もおしゃれ」、「色々設定できる」ので本当にカスタマイズに時間を使ってしまいます。ブログの本質はコンテンツなので記事書かないといけないとは分かっていても楽しくてやってしまうんですよね。(私もそうでした)
これは自制するしかありません。
正直なところ、私自身そんなにデメリットに感じることがないです!
主な機能・特徴
そんなメリット・デメリットがあるSWELLですが、今回私がよく使っている主な機能を紹介できればと思います。少しでも「SWELLでブログ・記事作るのが楽だよ」ということが伝われば嬉しいです。
テーブル装飾
サンプル項目 | サンプル内容 |
---|---|
項目A | こんな感じで表が作れます! |
項目B | リンクも入れれますし |
項目C | 太字にもできる |
項目D | 注釈も入れれるし |
項目E | 背景色もつけれちゃいます! |
何かを比較するとき・まとめめるときって表はかなり使いますよね。
SWELLのテーブルが優れているのは、ヘッダー・フッターのon/offできる、見た目が投稿画面から個別に設定できる、スマホ対応のための横スクロールも設定できる点が優れています。
また、商品比較なんかを表でやるときは星アイコンを含めたりと「さすがSWELL!」といった感じですね。WordPressデフォルトの表を使う案件があるときはかなりイライラするようになりました。笑
ふきだし
こんな感じで会話形式で
ふきだしが簡単に追加できちゃうんですよ
全部文字だけで構成するブログはいらないですが、やっぱりリズムをつけてあげたいですよね。
その点吹き出しって読者の気持ちを代弁させたり、ポイントを記載してあげたりと使う場所はまぁまぁあります。こちらもデフォルトで用意されていてすぐに使えるようになっています。
広告タグ&ブログパーツ
収益化を目指している人なら広告を記事に入れ込むと思いますが、SWELLではそれが管理しやすい&設定しやすいように「広告タグ」という機能が備わっています。
また「ブログパーツ」という機能も併用することで、全記事下部に広告を掲載するということが簡単にできるようになっています。
ABテスト
こちらも収益が目的の場合によく使うのですが、アクセスが集まると「どういう表現・見た目の方がクリックされるな」ということを試して改善していくことになります。
その際に「ABテスト」ということを行うのですが、それはSWELLだと簡単に設定できるので効果検証→改善が素早く回しやすくなっています。
もしSWELLじゃなかったら、Google Optimizeなどの別ツールを導入して設定してみたいなことをやらなきゃいけなくなります。
ステップ
何かの手順の説明はここにいれます。
何かの手順の説明はここにいれます。
私のブログがそういう系が多いというだけかもしれないですが、手順を説明する機会が多いです。
その際にタイトルタグに番号振ってということでも順番は表現できるのですが、「ステップ」という機能はそれがわかりやすく視覚化されています。項目の増減も簡単にできるので重宝している機能です。
FAQ&構造化タグ
これはめちゃくちゃ気に入って使ってる機能で、すべてのテーマに標準搭載してほしいくらいなやつです。よくある質問を各記事ごとに設定できて、それが構造化タグとしても出力される機能になります。
これの何が良いかというと、検索結果でリッチスニペットに表示されてクリック率が上がったりするので純粋にオーガニック流入増が見込めやすいんですよね。(表示する/しないはGoogleのさじ加減しだいですが)
プラグインでやれるものもありますが、個別記事に設定できなかったりと使い勝手が悪いものしかなく、この機能をプラグインでも提供してくれればと思うほど使いやすいです。
ブロックの装飾
ブロックサンプル
ブロックサンプル
ブロックサンプル
ブロックサンプル
ただの文字が並んでいるだけでなく、強調するときによく利用します。その際も何種類かパターンがあるので、統一しても良いですし複数使ってあげても良いですが、それが記事書きながらすぐに設定できる + プレビューしなくても記事入稿画面で確認できるのでめちゃくちゃ記事が書きやすいです。
上記は例として出していて、かなりの数のパターンが存在しています!
他有料テーマ「AFFINGER」との比較
個人的にはブログやるなら「SWELL」一択な私ですが、他にも有名な有料テーマ「AFFINGER」と比較しましたので迷われている方は参考にしてください。
比較項目 | SWELL | AFFINGER |
---|---|---|
料金 | 17,600円 | 14,800円 |
アップデート頻度 | 多い | 普通 |
デザイン | 優れている デフォルトでもおしゃれになるし、拡張性もある | 普通 カスタマイズはできるが、デザインは少し物足りないです。 |
SEO | 優れている 構造化タグもデフォルトで対応していて追加で対応したいことが見当たらないです。 | 優れている 運用中メディアでもちゃんとアクセス伸び続けています |
他に使いまわせるか | 可能 自分以外の場合は別途規定があります | 可能 自分以外の場合は別途規定があります |
記事の書きやすさ | 良い プラグインを追加しなくてもデフォルトですらすら記事がかける | 普通 SWELLと比べると劣ります。SWELLでできたことができなくて「んんん」ってなります。 |
紹介アフィリエイト | あり | あり |
誰向きか | 初心者〜上級者 | 中級者〜上級者 |
両方とも使っていますが、AFFINGERの方はできることはそれほど変わらないが設定が複雑な印象です。あと投稿に利用する装飾とかステップとかFAQなどに関してはSWELLの方が優れていると感じていますね。
実際AFFINGERで書いているときに「SWELLではできるのに〜」ってことが結構あります。逆はないのでその点は明確に違いますね。(私が知らないだけの可能性もあります)
あと料金がSWELLはシンプルなのに対して、AFFINGERはプラグインつけて+いくらみたいな形になってたりするのでそれは若干わかりにくいと感じていますね。
初心者の方で、上記二つのどちらかを選ぶのであればSWELLですね!
AFFINGERは設定が複雑なので、結構WordPress知っていないと難しいと思います。
口コミ・評判
私の意見だけではなく、他の方の意見も参考にしてほしいので口コミを集めてきました。
SWELL使用のサイト
めちゃくちゃSWELLを使っているサイトが多いので厳選して掲載しています。調べてみるとかなりの方がSWELL利用されていてびっくりしました。
上記のサイトをご覧いただくとわかると思いますが、デフォルトの機能は使いつつもかなりデザインの拡張性が高いこともわかっていただけると思います。
ブログはもちろんのこと、会社HPでも利用していたりと利用用途はかなり多い印象です。私はまだブログ・メディアでしか利用したことがないのですが、会社HP作成案件でも利用してみたいと思っています。
個人的には側は作れるので、投稿とかSEO対策の部分だけを利用してという使い道もありそうだな〜と思っています。
導入・購入方法
SWELLのメリット・デメリットや評判みていただきいかがでしたか?
「まだ迷っている、、、」
「正直もうどのWordPressテーマにして良いかわからない」
といった方は私に相談していただければ、使用感やアドバイス等させていただきます!お問い合わせフォームからか私のTwitterアカウントから連絡ください。
すでに「もう買いたい!」、「導入してみたい!」という方は別途下記記事でまとめていますので、ご覧ください。
おすすめの人、おすすめじゃない人
自分でもSWELLの評判調べてみて、「めちゃくちゃ良い評判ばかりじゃん」ってお思いの方が多いと思いますが、私からみてSWELLを使った方が良い人とそうでない人のポイントをまとめました。
SWELL使った方が良い人
- ブログ構築に手間暇をかけたくない人
- 本業または副業で時給単価がすでに高い人
- 無料テーマで運用経験があり、不満がある人
- ブログのデザインにこだわりたい人
- SEO、ブログ運営の経験が豊富な人
- ブログ運営に時間が割ける人
SWELL使わない方が良い人
- お金がない人、時給単価が低い人
- ブログ運営にそもそも時間が割けない人
- WordPressでブログ運営自体が初めてな人
使わない方が良い人に関してですが、一点目はそもそも無理して購入して生活圧迫みたいな人は買わない方が良いです。ブログで収益化を実現するには時間がかかります。SWELLを買えば収益化が早いかと言われると、それはまた別素養に関係するものです。
また、まだWordPressでブログ運営したこともない人は正直無料テーマから始めれば良いかなと思います。(私が初心者だったらそうします)
まず「ブログ書くってどういうことか」、「自分だったら続けられそう」、「思ったよりアクセスある / ない」といったことがわからない状態で購入するのは少しリスキーかなと思います。
そういった方は、無料テーマでしばらく運用→SWELLに移行という手順でやっていく方がおすすめですね。(移行自体もそれほど工数のかかるものではないので)
個人的にはめちゃくちゃ「SWELL」はおすすめで、他の人にも紹介・導入支援しているのですが全員が幸せになれるかというとそうではないと思っています。
WordPressでブログなら基本的には「SWELL」一択
上記でおすすめな人に該当する人は迷わずSWELL一択だと思います。
私自身もSWELLを複数サイトで利用していますが、他のテーマに乗り換えるなんてことは頭をよぎらないくらい素敵なテーマです。
初めてのテーマがSWELLの人は比較対象がないので、良さの部分を感じるのが少し減ってしまうと思うので実際別のテーマで運用してみてからSWELLに乗り換えしてみるのが良いと思います!(その方が感動します)
SWELLは下記公式サイトから購入可能です!
購入手順等につきましては、下記記事にて解説してますのでご覧ください。