Webデザインの職業訓練校って?メリット・デメリットを現役デザイナーが解説

この記事を書いてる人

オジー

  • WordPress歴8年
  • 副業でデザイン/開発を受託→法人化
  • WordPressで会社HPをオリジナルテーマで作成
  • 主軸はデザイン、たまにフロントエンドのコードも書きます
  • 事業会社/受託会社 両方経験あり

「Webデザイン学ぼう」と思った時にいくつか学ぶ手段があると思いますが、今回は職業訓練校での学習について解説したいと思います。

目次

職業訓練(正式名称:公的職業訓練)とは

キャリアアップのために必要な知識やスキルを身につけるための公的な就職支援制度です。職業訓練校のコースには、電気工事士、建築士、美容師、医療事務員、パソコン技術者などがあります。

職業訓練校では、主に実践的な技能を学ぶことができます。専門的な知識や技術を持った講師が多数在籍しており、彼らから高度なスキルを学べます。また受講費は原則無料で、さらに受講中は生活費として金銭的な支援を受けられるなど、求職中の方にとってメリットの多い制度です。

離職者訓練(公共職業訓練)求職者支援訓練
対象者雇用保険の受給資格のある方
・次の両方に当てはまる雇用条件で働いていた方
1. 所定労働時間が週20時間以上
2. 見込みの雇用期間が30日以上
雇用保険の受給資格のない方
・主婦(主夫)
・個人事業主(フリーランス)
・就職が決まらないまま学校を卒業した方
etc
訓練期間3ヶ月〜2年2ヶ月〜6ヶ月
実施機関・国(ポリテクセンター)
・都道府県(職業能力開発校)
・民間事業者(都道府県が委託)
・民間事業者(厚生労働大臣が認定)
コース・施設内訓練(機械、電気、建築、塗装、造園、印刷、ファッション 等)
・委託訓練(医療、介護、保育、美容、財務、総務、不動産、Webデザイン、プログラミング 等)
・基礎コース(パソコンスキル基礎 等)
・実践コース(医療、介護、保育、美容、財務、総務、不動産、Webデザイン、プログラミング 等)
主な給付金雇用保険の求職者給付
・失業手当
・通所手当(実費、上限あり)
・受講手当(1日500円×最大40日分)
職業訓練受講給付金
・職業訓練受講手当
・通所手当(実費、上限あり)
職業訓練の種類

職業訓練校がおすすめな点

基本的に無料で受講できる

通常スクールに通うとすると安くても10万は超えてくると思うので、それが無料で学べるのはメリットとして大きいですよね。

給付金(失業手当、職業訓練受講手当)を受けられる

職業訓練は平日の朝から夕方までカリキュラムが組まれており、訓練を受けながら「働いて生活費を稼ぐ」ことが難しいため、職業訓練受講中は所得補償として失業手当や職業訓練手当が支給されます。

専門的な知識や技術を学ぶことができる

職業訓練校は、Webデザインに特化したカリキュラムを持っていることが多いため、専門的な知識や技術を学ぶことができます。また、現役のデザイナーが講師として活躍していることが多く、実務経験を積んだアドバイスを受けることができます。

就職支援が充実している

職業訓練校には、就職支援サービスが充実しているところが多いです。転職に成功するためのアドバイスや、求人情報の提供など、就職活動をサポートするためのサービスが提供されています。

実際どんなコースがあるのか

学べるメリットはご理解いただけたかと思いますが、実際どんなカリキュラムで実施されているのか気になりますよね。ハローワークの公式サイトで検索することができるので興味ある方はぜひご自身で調べてみてください。

以下は東京で絞り込んだ際のWebデザイン関係の講座になります。

これからはじめる Webデザイン・マーケティング科(短時間)

訓練目標初心者から最新のWeb制作スキルを身につけることで、企業にてWebデザイン・ディレクション・マーケティング業務はもちろん、実践を通して得たHTML5/CSS3・JavaScript・WordPress等のプログラミング知識も活用し幅広くWeb関連業務を行える人材を育成する。
訓練内容HTMLから最新のAdobeソフトウェア操作、JavaScript、WordPressカスタマイズまで、最新のWebデザイナー・マーケティングの技能・技術を習得できる。【短時間】【オンライン対応コース】

基礎から始めるグラフィックデザイン・webデザイン

訓練目標DTP、WEBに関する知識と、商業デザインを学び、さらにはデザインソフトであるIllustratorとPhotoshopを習得し、グラフィックデザイナーとして多様な印刷物やWEBサイトを制作できる業務に従事する。
訓練内容DTP、WEBに関する知識と、商業デザインを学び、グラフィックデザイナーとして多様な印刷物やWEBサイトを制作できる、デザイン力、企画・構成力を身につける。主に月曜、火曜、木曜に実施。【オンライン対応コース・短時間】

Webデザイン科(eラーニング)

訓練目標Webデザイナーとして必要なスキルを身に付けてWebデザイナー・Webディレクターとして従事する
訓練内容Webデザイナーになるために必要なスキルを身に付ける。【eラーニングコース・オンライン対応コース(PC貸出あり(有料)】

職業訓練を受けるには?

実際興味ありそうなものが見つかって、ぜひやってみたいと思われた方は以下の流れで職業訓練に申し込みします。

STEP
ハローワークで求職の申し込み

まず初めにハローワークの窓口で求職の申し込みをします。窓口では職業訓練を受けたい旨と、希望の受講コースを相談します。

ちなみに窓口では、応募受付中の講座について入校案内などの資料をもらうことができます。お住まいの自治体で希望のコースが開講されていない場合は、他の自治体で開催されているコースに申し込むことも可能です。

STEP
受講申込書をハローワークに提出

受講申込書に必要事項を記入し、ハローワークの窓口に提出します。職業訓練は申し込んだすべての人が必ず受講できるというものではないです。手厚いサポートを受けるにはそれなりの覚悟も必要なので、受講申込書にはしっかり志望動機などを記載しましょう。

STEP
面接、筆記試験などの選考を受ける

書類選考に加え、面接や筆記試験がおこなわれる場合もあります。面接では受講の動機や就業への意欲をしっかりアピールできるよう準備しておきましょう

STEP
「受講のあっせん」を受ける

選考を通過すると、合格通知書と提出が必要な書類一式(誓約書、受講届、通所届など)が届きます。

その中に合格者向け説明会(オリエンテーション)の案内も入っており、この説明会必ず出席してください。(欠席すると「受講する意思がないもの」とみなされてしまいます)

この説明会で受講指示書または受講推薦書を受け取ることで「ハローワークから受講のあっせんを受けた」ことになります。

参考:ハロートレーニング(離職者訓練・求職者支援訓練||厚生労働省

まとめ

Webデザインの職業訓練校は、書類審査や面接などをやらなくてはいけないですがスクールに通うよりも金銭的なメリットは大きいかと思います。

職業訓練校であろうが、通常のWebデザインスクールであろうが最終的には自分に合った教育機関を選ぶことが重要です。また、職業訓練校で学んだスキルを活かすためには、実務経験を積むことが欠かせません。就職支援サービスを活用しながら、自分に合った職場を見つけることが大切です。

以上が、Webデザインの職業訓練校について解説した内容です。Webデザインに興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。また「職業訓練校ではなく普通のスクールも検討している」という方は以下の記事にまとめていますのでご覧ください。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次